剪定
単に配送上の便宜のためでなく、2年生苗でも3年生苗でも切った方がその後の管理を考えると良いのです。 今では一般的となっていますが、植え付け時の定説として定植後1m程度に切り戻した方が良いとされています。元々大きな鉢植えで年数を経て根も充実しているものなら別ですが、 休眠期の素掘り苗を定植する場合、根部の充実度と地上部の充実度のバランスが崩れてしまいます。地上部の枝葉は大きく多いのに対し、根が短く少なくなった状態の苗をそのままの状態で植え付けると、地上部の欲する水分、肥料分の吸収が根部から十分に行き渡らないのです。 そこで1m前後に切り戻すことで、より充実した苗木として定着し、2年目3年目に丈夫で立派に成長してくれるのです。植え付け時はちょっとさみしいかもしれませんが年数をかけて育てていただくものなので、2年後3年後のためにあえて切り戻した苗木をお届けしております。もちろん、切り口には薬剤を塗布して、菌などが侵入しないように処理をしていますのでご安心ください。
気になる病害虫はほとんどありません。
植え付け
落葉後の3月から4月ごろが適期です。混み合っている枝や長く伸びてしまった枝だけを間引き剪定して、樹形を整えます。春に伸びた枝の先端に花芽を作るのんで、全体の枝の先端だけを短くする剪定は、花芽を全て切り落とすことになるので注意します。
病害虫について
水やり・施肥
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地植えの場合は雨が当たるようなところであれば基本的に必要ありませんが、雨があまり降らない夏は水やりが必要です。鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底の穴から水が流れ出るくらいたっぷり与えます。 山桃は根に根粒菌という窒素を取り込んでくれる放線菌が共生しているので、施肥はほとんど必要ありません。12月〜2月ごろと収穫後に、油かすや骨粉を含んだ有機質肥料を控えめに与えます。
お届けする商品は4.5号(直径13.5cm)ポットに仮植えした1年生接木苗です。高さは130cm前後になります。常緑樹ですが、秋〜冬の期間は寒さで葉が傷んだり葉数が少ない状態でのお届けになります。大きく育ったのが手間なしでいいのに、どうして切ってしまうの?
温暖な地域が栽培に適しています。植え付けは3月から4月ごろが適期です。日当たり良い場所を選び、水はけの良い土壌へ植え付けます。山桃は根に放線菌による根こぶができるため、やせた土地でもよく育ちます。地植えの場合は堆肥を庭土にしっかりと混ぜてから植え付けてます。鉢植えの場合は果樹・花木の土がおすすめです。